
■この仕事を選んで良かったと思えること
建築物を建てていくにあたり、日々大小様々な問題や難問に出くわし、それを解決するには知恵と勇気と実際に手を動かしてくれる職方たちの努力が必要で、この繰り返しが実った時に安全な施工業務が達成されます。このプロセスが1日の中で何度も何度も現れるのですが、それらの小さな達成感の積み重ねを実感しながら最終的に竣工という大きな達成感を得られる事に喜びを感じます。
■仕事を通じて感じた達成感やみなさんに伝えたいエピソード
職方さんにはレジェンドと呼べるようなベテランからまだまだ若い新米さんまで千差万別です。彼らに対して感謝と愛情をもって接する事で、本来は断られるようなお願いを指示しなければならない時でも「あなたに言われたら断るわけにいかないじゃん」なんて言いいながらも他よりも丁寧で綺麗な仕事をしてもらえると、心から幸せを感じますね。
■仕事をする上で心がけていること
①どんな職方さんにも、家で帰りを待つ家族や愛する恋人、遠く離れて暮らす身内の方々といった存在がいるんだという事を常に忘れず、誰一人絶対に怪我はさせてはならないという信念を持つ。
②品質追及に妥協せず、「まあいいか」という考えは絶対にしない。やるべきことはきちんとやる事で施工者の社会的信頼を確保する。
③施工を進めるうえでは建物の一部となる原材料以外に目に見えないコストが非常に多くかかるため、これらを最小限に抑えられるよう日頃から創意工夫や無駄の削減に努める。
■これだけは伝えておきたいということやご意見等
私の信条は…、
①どんなに大きなゼネコンでも、あらゆる現場のその末端で、汗まみれ、埃まみれ、油まみれになって手を動かしている人たちがいなければ、その会社の社員もその家族も生活が出来ない。だから本当のヒーローは職方全員である
②他人に何かを促す際に心掛けるべきこととして、
「難しい事は丁寧に 易しい事は繰り返し」